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あいち国際女性映画祭


9/3 あいち国際女性映画祭
「毎日がアルツハイマー2」(監督 関口祐加)



映画の前後で監督のトークがあり、「パーソン・センタード・ケア」について、介護者視点でなく本人を中心にした視点を持つことの重要性が語られた。

わたしの母が亡くなってもうじき12年経つ。当時は認知症でなく痴呆といわれていた。
母がいつ頃からおかしくなったのかわからないほど、わたしには理解不能な性格の人だった。こんな母がボケたらどんなに大変だろうと不安だったが、病院で「痴呆です」と宣告されたとたん
「いままで勝手なことばかり、ごめんなさいね」と謝って来てからとても素直になり驚かされた。

「恵子さん、恵子さん」と母が呼ぶので行ってみると、「こんなものがいっぱいある」と不思議そうにしている。
「あなたが好きで集めていたのよ」というと、
「まあ、そうなの?」

忘れてしまったものがそばにあるのはいいことか不安なことか・・・どうするか聞くと「要らない」との返事。
「じゃあ、ひとつだけわたしが貰ってあとは捨てるね」 母はほっとしたようだ。パーソン・センタード・ケアは知らなかったけど、一番困っているのは母だと思っていた。

認知症は過去を忘れる。こじれていたことも全て。この介護の時間がなかったら、母との溝は埋まらなかったろう。介護は関係を修復するチャンスです。
だから息子にも見てほしいけど・・・ムリ(>_<)

母の傑作迷言のひとつ。
味噌を変えたので味見し、「麦みそはちょっとくせがあるわね」というと、とても真面目な顔をして
「ツキミソウは知っているけど、ムギミソウは知らない」










by o-k63 | 2014-09-04 22:03 | 映画
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