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NO-MA 近江八幡散策

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「ミクロとマクロ」
ボーダレスアートミュージアムNO-MA  
11月28日まで開催

出品作品が掲載されたチラシ(裏面)
右のおにぎりみたいなのが後述の鎌江作品





白地に青の図形がびっしり描かれているのが吉田格也の物語の一部。





「ミクロとマクロ」展とトークショウ「現代アートシーンの中でのアウトサイダーアートの魅力は?」で近江八幡に出かけた。

心配された台風はコースをそれスピードも速めて行ってしまったが、雨の1日となった。
いつ来ても観光客が結構いる。歴史的な建物が散在する街並みがしっとりとした空気感を漂わせ、当時のままの町名(大工町、鍛冶屋町、博労町など)から偲ぶことができる。また近江商人の大きな問屋などの古い家屋に手を加えた、caféやギャラリー、手作り工房などがあちこちにあるし、近江牛、和菓子などの名産品もある。わたしは未経験だがロープウェイや屋形船もあるコンパクトな観光地である。



展覧会を見て、チラシ写真では分からない鎌江一美のうろこや米粒状の陶作品に感動した。
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彼女はパリのアール・ブリュット・ジャポネ展にも出しているが、その作品とはまた違う。
なんでも制作する工房の仲間に細かい粒々?とげとげ?作品を作る人がいて、影響(?)を受けたらしく、自作に取り込んだのではないかということだ。


実際に見た感じはとてもかわいくて、うろこや米粒を押し付けたりした跡がなくとても柔らかい感じがして触ってみたい誘惑に駆られた。彼女が作っている時のなんて純な時間がここにあるのだろう。


吉田格也の十数年に渡って広告チラシなどに描いては貼り合わせて巻物にした物語は、重さ8キロ、長さ230メートル!!という。展示の仕方が大蛇のようにくねらせて長さを見せようとしていたが、シンプルなままでもよかったのでは。


トークショウまでの時間、散策を楽しむ。5,6回は来ているし、碁盤状の街並みなので、道に迷う心配もない。

先ず尾賀商店、ここは砂糖問屋だった。ガラス、金属、陶、書、篆刻、布、ビーズなどの工房やギャラリーと、カフェ。住み込み人の寝所のあった2階は開放して、ゆっくりコーヒーを飲みながら本を読んだりして過ごせる。


1階の端の広い空間に、作品が展示されていた。琵琶湖ビエンナーレ開催中なのだそうだ。
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白い壁に見るものは・・・「自分を見ることはできない」


八幡堀の天籟宮(ここも大きな屋敷だ)も琵琶湖ビエンナーレの会場のひとつで、庭を巡って敷地内のいくつもの家屋に展示されていた。
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蔵の中。いくつもの四角形が重ねられたスクリーンがおもしろい効果を生んでいる。
この2階には、大きなベッドのまわりを取り囲むように椅子が置かれ、祈りの空間のよう。
階段は踏み板が広い。長者町の急勾配で狭い階段とは大違い、と思ったらやはり階段箪笥として使われていた。
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2畳の間だけの家屋の掛け軸が液晶画面。畳のまわりに白い小石が敷き詰めてある。

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庭にも、奥の座敷にも作品が。


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床の間の染みとひびが美しく・・・(コレハ作品デハアリマセン)



そしてNO-MAにもどる道で。
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何かふわふわと白い塊が視野の隅に見えたので、そちらに首を向けた途端、ふわふわがぱっと飛び散ってしまった。
いったい何匹の猫が塊になっていたのだろう。犬小屋の屋根にも2匹いる。
犬が猫たちを守るように吠えるので、心残りながらその場を離れる。


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飛び出しボーヤが竹矢来の左右につけてある。



小雨の近江八幡もいい。



by o-k63 | 2010-11-02 22:22 | 展覧会
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