映画「百日紅」を観た。
西欧ではルネサンスあたりから、画家である父親または夫に、才能を見いだされて制作を手伝い画家になる女性たちが現れてきた。
日本でも近世、百人を軽く超える女性たちが芸術活動に携わっていたという。
葛飾北斎の娘、応為(お栄)もそのひとり。
父北斎、弟子や絵師たちとの関係を縦軸に、盲目で病弱な6才の妹お猶を横軸に、お栄を取り巻くひとびととのエピソードが描かれる。
お栄の顔がいい、眉が太くて、欲がない美しさを感じる。本物は顎が長めで北斎に「アゴ、アゴ」と呼ばれていたとか。
江戸の空気をいっぱい漂わせ、お猶が消え、お栄が消えた・・・じんわり来ました。
|
|